「パパー。樹の彼氏紹介するねー」
「こんにちは、お義父さん」
「・・・誰がお義父さんだコルァァァァ!!」





第二十一話:夢時々正夢なり





「ふえぇー・・・っ」
「朝っぱらからデカイ声で起こしよってからに・・・」
「すまねぇ・・・気分の優れないというか、心臓に悪ィ夢見ちまって・・・」
「寝言でどんな夢見たかはわかるけど、いつはまだ赤ん坊。それぐらいわかっとけ、全くダメな親父、略してマダオが」
「ふぇぇ・・・ねぅー・・・っ」
「見てみろ、いつが寝不足とデカイ声にびっくりして泣いちゃってるじゃないのさ」
「ごめんなァ、樹。ほれ、コッチ来な」
「やー!ぷぃっ」
「樹ィー・・・!」
「ぷっぷ!(タタタタ)」
「やーい、フラれてやんのー」
「・・・おしまいだ、俺ァ(ずーん・・・)」
「(オーバーな・・・)」
「樹の彼氏に『お義父さん』なんて呼ばれた日にゃ俺・・・って、彼氏なんて認めるかァァァァ!!」
「自分の見た夢に何キレてんの!」
「あーもー、どうすっかなー・・・。とっつぁんに頼んで抹殺道具一式貰おうかなー・・・」
「アンタのサディスティックな一言で抹殺出来ると思うよ、うん」
「いんや、かなり苦しい死に方してほしいからなー・・・」
「アンタの発言が苦しいなオイ」
「樹ー、何処だ樹ー」
「・・・(じー)」
「お、そんなところにいやがったか」

「バーカバーカ、無能な警察は消えろ」

「・・・・・」
「・・・・・」
















「いつが喋ったァァァァァァ!!?」
「誰がお義父さんだコルァァァァ!!」

「!(びくぅっ!!)」
「「・・・あ?夢?」」
「ふぇ・・・」
「何時?」
「・・・5時。朝の」
「え、マジでか」
「ふ・・・あー・・・あ、えわぁぁぁああああ!!」
「「!!(起こしちゃった!)」」
「あー!わぁぁー!!ばぅばがぁぁぁぁぁぁ!!」
「何気に『ばか』って言った?」
「言ったねィ。って、それどころじゃねーだろ」
「それもそうだ。いつ、ゴメンねー。おいでおいで」
「やぁー!びえぇぇぇぇえええぇぇ!!」

じたばたじたばたじたばた

「お、大暴れ・・・」
「気の所為か、外が騒がしくなったような・・・」
「え」



「沖田さーん!朝っぱらからどうしたんスかー!?」
「樹ちゃん夜泣きですかー!?今まで無かったのに!」
「まさか、樹ちゃん病気になったんじゃ・・・!」
「何ィ!?医者だ医者ー!」
「救急車ー!!」



「いい!呼ばなくていい!泣いてるだけだからァァァ!!」
「ぎゃぁああぁぁぁあん・・・!!!」











「「いやあの、すいませんでした・・・」」
「親が何してんだ」
「なんていうかその・・・夢が衝撃だったもんで・・・」
「遂キレちまったっていうか・・・」
「その後どんだけ大変だったかわかってんのかテメー等。早とちりした隊士が呼んだ救急車追い返したり、連絡受けたとっつぁんから弾丸お見舞いされそうになったり・・・、泣き止まねー樹落ち着かせたりと・・・って、お前等、相当嫌われたな」
「「コレは夢ですか」」
「現実だ。バズーカお見舞いさせてやろーか」
「まぁまぁ、二人共。樹ちゃんももうちょっと落ち着けば二人の元に行くから。ね、樹ちゃん」
「ゃーv」
「どうするよ、総悟。私の見た夢がちょっとだけ正夢になってんだけど」
「シャレになんねー。てか、何アレ。樹が土方さんと山崎にベッタリ」
「うん、何アレ。土山?山土?ざけんじゃねーよ」
「お前の脳内がざけんじゃねーよォォォォ!!」
「あ、ゴメン。それ系の友達がいるから」
「うぇ・・・気持ち悪くなってきた」
「お前、ふざけんじゃねぇぞ。何で俺が下になんなきゃいけねェんだ」
「「「・・・え?」」」



土方十四郎、ホモ疑惑!?(続かない)









  





私は土山派です。んでもって、土沖土で銀土です(聞いてねーよ)
(2009.6.1)