「いつ」
「まーv」
「いつ。休みだからってまだ寝ているパパ起こそうか」
「あぅ?」



「あー(背中乗せ)」
「起きて、総悟。今何時だと思ってんの」
「(足パタパタ)」
「いつ、パパって言ってみ?」
「ぁ?」
「パ・パ」
「ぱーv」
「・・・(激しくノックアウト中)(実は起きてる)」
「オラ、寝たふりも大概にしろ(ゲシッ)」
「ぱーvv」
「・・・・・」





第十四話:沖田家の朝





「ったく、新妻らしく優しく起こせねェのかィ」
「そんな希望、今すぐ捨てな。今までそんな甘い起こし方しなかったでしょ」
「ぱー」
「あぁ、樹だけでェ、俺の心癒すんわ・・・」
「ぅ?」
「今の内だけだからね。思春期に入ったらパパなんて嫌ーって言ってどっか行っちゃうから」
「お前ってホント、余計な事ばっか言ってくれんな」
「大丈夫、思春期ならまだいい方だよ。私なんて、確か6つの時から父上なんて嫌ー、臭いーとか言ってたから」
「俺は樹が思春期入ってもお父さんっ子を維持させてやる。ファザコンでィ」
「あっそ、頑張って。でも、2歳とか3歳が一番可愛いだろうな〜。第二次反抗期に入るとママも嫌になるって言うし」
「だねィ。あ、樹も貧乳で悩み出したらどうしよう」
「貧乳は母上に言ってよね。おばあ様は確か並以上だった」
「毎日、俺がマッサージしてやろうかな〜。どっちも」
「それ、いつに対しては虐待、私に対してはセクハラだからやめろ」
「いや、合意の上で」
「ハイ逮捕〜。娘に手を出した父親逮捕〜、セクハラ上司逮捕〜」
「樹に彼氏出来たらそいつ逮捕してやらァ。そんでもって抹殺」
「いつ、気を付けて。バカ親父に監視されないよう、今から気を付けて」
「む?」
「俺の隊に張らすから」
「私が蹴散らしてやるから。一番隊副隊長の復活を待っとけよ」
「やれるもんならやってみやがれ。隊長は俺でィ」
「真選組の女王様は私だから。王子より女王が偉いんだぞ」
「王様に昇格してやらァ」
「つか、サディスティック星の王様誰?」
「旦那」
「マジでか」
「まーvぱーv」
「「・・・(きゅんっ)」」





二人とも親バカだという事(なんだ)









  





まー=ママ、ぱー=パパです。
(2007.8.7)