が眠ってから1時間が経過した。
凍矢は新たな本を手に取り、これまた読み耽っている。
そんな時、の目がぱちっと開かれる。
目を開けたその先には丁度凍矢の姿があった。
目覚めたばかりの脳ではあるが、凍矢が自分をベッドの上まで運んだという事は理解した。
どうやらまだ彼は読書中で、しかも自分が目覚めた事に気付いてないみたいだ。
ふと、が何かをひらめいた。
「とーやっ」
「!」
は出来るだけ動かないように構え、あぐらかいて本に夢中になっている凍矢の背に飛び込んだ。
凍矢はよっぽど本に夢中になってた所為か、何が起こったかすぐにはわからなかった。
抱きついて来た本人はというと、至極ご機嫌な様子である。
「・・・」
「んー?」
「離れてくれないか」
「(むぅ)いーや」
プ ッ ツ ン
「わっ・・・」
突然襲った衝動に驚きを隠せない。
気付いた時は時既に遅し。
「あ、れ・・・?」
いつの間にか凍矢に組み敷かれていたは思考が働かず、ただ凍矢の顔を見る事しか出来なかった。
脳では逃げないとヤバイとわかっているのに、体が麻痺したかのように動かす事が出来ない。
「言っておくがな、」
「な、なに・・・」
「もうこれ以上、制御出来ないからな、俺は」
「あ・・・、い、い・・・、――――!」
が叫ぶ前に凍矢は彼女の口を塞いだのであった。
コレがね、プッツンと行くタイプという奴ですよ。
凍矢のムッツリスケベ☆(←殺)
(2011.4.10)
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